術後59日目 究極の選択

情報がなく、やり直しがない究極の選択

5月27日。台風とともに雨がやってきた🌧️

ストマ閉鎖まで、7日。
カウントダウンすると、おそろしさが増す。
その苦しみから逃れたいのに、苦しみに向かっていくと感じるからかな。

ストマ閉鎖が終われば、「新しい体」は完全体となる。    
もう、やるだけだ。もう、選択の悩みは無い。

ここに至るまでの間で、最も過酷で、究極の選択は、

経過観察 vs 外科手術

だった。

直腸・神経内分泌腫瘍(NET)では、

悪性度の違いによる分類(WHO分類)
https://ganjoho.jp/public/cancer/net/index.html

があり、NET G1の 集団と、NET G2の集団を比較した場合、NET G2は、転移の可能性がかなり高くなり、転移後は、外科手術できればよいが、できなければ集学的治療へ移行、予後は悪いといわれている。

その境目はあいまいで、希少がんのため、データも多くない。

悩みどころの多くは以下になると思うが、命を懸けた、やり直しのきかない選択になるので、相当、難しい。
  • G1において、外科手術に向かうか?
    • 予後のリスク要因をかなり排除し、安心できる。
    • 外科手術による後遺症リスクがある。
    • やり直しはできない。
  • G2において、経過観察とするか?
    • 転移リスクが残り、安心できず、もし、転移した場合の予後が良くない可能性がある。
    • 外科手術によるリスクはない。
    • しばらく、検討の上、外科手術を選ぶこともできる。
私の場合、Ki-67 6%は重く受け止めるべき数字と理解したことと、経過観察して、 転移してしまったとき、「外科手術しなかったんだからしょうがない。」と思える自信がなかった。

直腸NET G1、G2の多くは、まずは、内視鏡による原発巣の切除があり、その病理検査の結果で、しばしば、そのむずかしい選択をすることになる。
よくわかっていない中で、精神的ストレスはMaxだ。

数日前に書いた、インフォームドコンセント、医師との関係性の問題もあるかもしれないが、ある情報から、何かを頼りに、何かを信じて、前を向いて、選択するしかないのだ。

これからその選択に臨む、みなさんが、自身にとって最良の選択ができたらいいのだが。

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