術後41日目 カルチノイドって何かね?
5月9日
今日は曇っていた🌥️
そして、急に肌寒い🥶
まずは、 部屋に掃除機をかけて、体を動かして、お茶を常温から、ホットに変更☕️
あとは、今日も元気に、立ったり座ったりしながら、デスクワークにいそしんだ。
パウチ交換の日だったが、スキンケアは、割と順調。
ただれみたいなのは無くなって、前回の赤くなっていたところは、きれいに回復。
根元はやっぱり少し排泄が入り込んではいるように見えるが、皮膚が痛むほどではない感じ。今回も前回のサイズで良かったので、サイズは落ち着いているようだ😌
さて、今日のお題。「誠意って何かね?」といえば、北の国から の菅原文太さんですが、
カルチノイドって何かね?
といえば、直腸NET界隈では、「カルチノイド」という言葉によって、ときどき、混乱が起こっている。
調べても、すぐ忘れるので、現時点での自分なりの理解をここに残しておく。
まず、
神経内分泌腫瘍 病理組織学的分類 (WHO分類)
https://www.gan-kisho.novartis.co.jp/netlinks/net-g-about/who
によれば、現在の病理組織学的分類 (WHO分類)では、消化器領域において、カルチノイドは存在していない。
https://www.gan-kisho.novartis.co.jp/netlinks/net-g-about/who
によれば、現在の病理組織学的分類 (WHO分類)では、消化器領域において、カルチノイドは存在していない。
国立がん研究センター希少がんセンター 神経内分泌腫瘍
の解説によれば、当初、カルチノイド(がんもどき)と名付けられ、他の悪性腫瘍と比べて、比較的おとなしい腫瘍という特徴をよく捉えた名称とされていたが、臨床的には、遠隔転移を有する症例も少なくなく、誤った認識を与えるとの懸念から、2000年にWHOにて名称が変更となり、カルチノイドとは呼ばなくなったということだ。
2000年といえば、結構昔だが、未だにこの「カルチノイド」が混乱を巻き起こしている。
「直腸カルチノイド」という表現が医師、保険屋など関係者から出てきた場合には、注意が必要だ。なぜなら、カルチノイド=「がん」もどき、「がん」ではない、良性。と、誤って解釈されている場合があるからである。例えば、保険屋が、がん保険の「がん」と認定した給付をしないとか、そう解釈させてしまうような記述を医師が診断書にしてしまう。など。
神経内分泌腫瘍(NEN)は、
- 膵消化器領域では、神経内分泌腫瘍(NET)か、神経内分泌がん(NEC)
- 肺・気管支領域では、カルチノイドか、神経内分泌がん(NEC)
に分類されるようになっている。
お判りいただけるだろうか?
- 「神経内分泌腫瘍」という日本語が、NENにも、NETにも使われている
- 肺・気管支領域にはカルチノイドという定義が残っている
これによって、誤解と混乱が巻き起こっているのではないかと思う。
神経内分泌腫瘍に対して、
- 悪性度が低いものから高いものまでがあるが、「悪性腫瘍」である。
街のクリニックレベルでは、誤解したままか、心配させない意図なのか、
- 「悪性度が低いが悪性」ではなく、「基本的には良性の腫瘍」や、「ほとんどは、良性の腫瘍」などと表現しているケース
が検索すると出てくる。
おそらく、言葉とすれば、
- 兵庫医科大学病院の解説
https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/disease_guide/detail/178
腫瘍の核分裂の度合いや分化度により、比較的良性の転帰をたどるものから他臓器へ転移する悪性のものまで、幅広い経過をたどります。
のような表現があまり驚かせずに正確に伝わる表現だと思う。
わかりやすく表現するとしても、「(悪性度が低く)比較的良性の腫瘍と同じ経過をたどる」とは言えても、「基本的に、もしくは、ほとんどは、良性の腫瘍」と言うのは乱暴だと思う。学術的な専門家同士の会話ではかまわないが、素人の患者に伝えるときに、この表現は、患者が正しい判断をするのを妨げている気がしてならない。
希少がんで、情報やデータが少ないからといって、医療機関が、誤解を招いてよいということはない。プロとして、どうにかしてもらいたいものだ。
※2024/7追記
後日、続編「大腸内視鏡検査で直腸にカルチノイドがあると言われたら」を書きました。
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