無知ほど強いものはない
無知ほど強いものはない
7月13日。曇り🌦️閉鎖後40日目。
また、
(検査の結果)「神経内分泌腫瘍は良性でした。」
という言葉を目にした。
「良性」と説明されたのかな?
「比較的良性なので。。。」という説明を、「良性」と認識したのかな?
どちらにせよ、それによって、再発、転移を想定した経過観察の検査もなしに、気にしなくなってしまう人がいるとすれば、心配でしかたがない。
自分の経験からなので、直腸神経内分泌腫瘍、直腸カルチノイド、直腸NETのこととして書く。
以前、カルチノイドって何かね?の回でも書いたのですが、
少なくとも、自分が経験した、直腸(神経内分泌腫瘍|カルチノイド|NET)は、すべて「悪性腫瘍」という理解です。
悪性度が低いのものが、比較的「良性に近い」ふるまいをすることがあるだけ。
つまり、「良性ではない。悪性度、リスクに応じた処置が必要。」と理解、認識になります。
悪性度の違いによる分類(WHO分類)において、もっとも悪性度が低い分類は、NET G1(Ki-67指数<3%、核分裂像数<2)ですが、そのG1の中でも、他の再発・転移リスク要因(腫瘍サイズ、脈管侵襲、断端陽性、深達度など)によっては、経過観察ではおさまらず、外科手術(直腸切除&リンパ節郭清)に進む可能性すらあるのです。
だから、診断結果として、「良性」と説明されたり、「良性」と認識して、何も気にしなくなったり、健康な人と同じ普通の定期健診だけに戻ってしまうのは、心配でしかたがない。
先日、大腸内視鏡検査で、直腸にカルチノイドがあると言われたら で書いたのですが、数値も含めたグレード分類(Ki-67指数、核分裂像数)、再発・転移リスク要因の有無、度合についてしっかり確認をして、あとで後悔することがないようにしてほしいのです。
直腸神経内分泌腫瘍は、腫瘍を切除した後も、検査では見えない細胞レベルで腫瘍細胞が残って、他の臓器に遠隔転移することが心配です。
なぜ、心配かといえば、転移すると、外科手術で 切除できるとは限らない、抗がん剤が効くとは限らない、というように、選択肢がなくなることがあるからです。
リスクが高くなくても、もし転移しても、できるだけ早く見つけられるように、5年や10年の間は経過観察が必要になります。リスクが高ければ、外科手術(直腸切除&リンパ節郭清)でリスクを下げた上で、経過観察になります。
これを良性として放置すると、遠隔転移の発見が遅れると思うので、そうなったら、きっと、あとで後悔するのではないかと思って、心配なのです。
もちろん、個人の生き方、価値観なので、何もせず、放置する選択もあるでしょう。
しかし、それは正しく知ったうえで選択されるべきだと思います。
知らずにリスクを背負うことは、ためらわずに突き進むことができる一方で、覚悟なしの危険な賭けに等しく、それは挑戦ではなく無謀ですよね。
しかし、それは正しく知ったうえで選択されるべきだと思います。
知らずにリスクを背負うことは、ためらわずに突き進むことができる一方で、覚悟なしの危険な賭けに等しく、それは挑戦ではなく無謀ですよね。
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